スクランブル・ジャックin渋谷
ハンドマイクを持ったあの機動隊の隊長が、群衆に向かって叫ぶ。
隊長「みなさん、踊るのを止めなさい。直ちに、止めなさい。さもないと、逮捕します。速やかに、この場から退去しなさいっ!」
隊長は、何度も何度も退去命令を叫んだ。
皆、無視している。自分の世界に浸っている。
隊長、機動隊員もウロウロするだけで、何一つ手が出せない。
隊長は、しばし思い悩んだ。
隊長「俺、数時間前にも、ここにいたような気がするんだよなー」
隊員A「隊長もですか。自分も先ほど、ここに来たような記憶が残っているんですよ」
隊長「俺だけじゃ、なかったのか」
隊員B「隊長、警視総監から無線です」
無線機を受け取る、隊長。
隊長「変わりました。警視総監…」
警視総監の声「総理大臣からの命令だ。選挙が控えているんだ、1人も死者を出すな。くれぐれも、鎮圧は慎重に実施するんだぞ」
隊長「ハイ、警視総監」
そう言って、無線機を隊員Bに手渡す。
隊長「よーし、東大を首席で卒業したんだ。自分にできないわけがない。絶対に、警視総監になってやる」
自分に気合を入れている。
隊長「おい、騒乱罪の鎮圧方法のマニュアル本を寄こせ」
隊員A、分厚いマニュアル本を隊長に手渡した。
隊員A「鎮圧方法など、マニュアル通りにできるわけがないだろう。バーカっ」
隊員Aは、影でヒソヒソと隊員Bの耳元でささやいた。
隊長、マニュアル本をじっと目を凝らして読んでいる。
隊長「みなさん、踊るのを止めなさい。直ちに、止めなさい。さもないと、逮捕します。速やかに、この場から退去しなさいっ!」
隊長は、何度も何度も退去命令を叫んだ。
皆、無視している。自分の世界に浸っている。
隊長、機動隊員もウロウロするだけで、何一つ手が出せない。
隊長は、しばし思い悩んだ。
隊長「俺、数時間前にも、ここにいたような気がするんだよなー」
隊員A「隊長もですか。自分も先ほど、ここに来たような記憶が残っているんですよ」
隊長「俺だけじゃ、なかったのか」
隊員B「隊長、警視総監から無線です」
無線機を受け取る、隊長。
隊長「変わりました。警視総監…」
警視総監の声「総理大臣からの命令だ。選挙が控えているんだ、1人も死者を出すな。くれぐれも、鎮圧は慎重に実施するんだぞ」
隊長「ハイ、警視総監」
そう言って、無線機を隊員Bに手渡す。
隊長「よーし、東大を首席で卒業したんだ。自分にできないわけがない。絶対に、警視総監になってやる」
自分に気合を入れている。
隊長「おい、騒乱罪の鎮圧方法のマニュアル本を寄こせ」
隊員A、分厚いマニュアル本を隊長に手渡した。
隊員A「鎮圧方法など、マニュアル通りにできるわけがないだろう。バーカっ」
隊員Aは、影でヒソヒソと隊員Bの耳元でささやいた。
隊長、マニュアル本をじっと目を凝らして読んでいる。