Smile~幼馴染みだから?双子だから?~
「あぁー、なんでもな―――」
キーンコーンカーンコーン
「ねぇ、陸人。時間わかるよね?」
「…おう」
「今って何時?」
「…8時25分」
『……うわぁぁぁぁ!』
完全に遅刻。
私たちは閉まりかけた校門に、慌てて飛び込んでいった。
遅刻は日常茶飯事だし、最近はそれをちょっと楽しんでる。
けど…今日のはさすがに遅すぎた。
先生が来るのが早いか、私が教室に行くのが早いか。
奇跡でも起きないかぎり、間に合わない。
また遅刻記録更新しちゃった…。