恋日和~記憶を越えて~
湧がポツリと一言。
「雪と空、きれいだな」
想像もしていなかった言葉に
驚く。
「意外…」
はっ!
言ってしまった!
「あぁ、何喋ればいいか分からなくてさ…」
照れたように言う湧。
「あたしもだけど?」
また可愛くない言い方!
「…なんだかんだで、久しぶりぶりじゃん、話すの」
湧?今日は、やけに素直。
「うっ、うん。あたしは、話したかったんだよ?ずっと」
「えっ?」
湧が、驚く。
12月。
雪も降って、冬に向かっているのに、あたしの心は
暖まっている。