恋日和~記憶を越えて~
「この前、日和ちゃんと帰ったんだって~?」
「まぁ・・・はい」
次の瞬間、千夏さんがすごいことを聞いた。
「はっきり言ってー、どうだった?」
えっ?
・・・ハルナには聞こえてないみたい。
1人、靴箱の前でもたつくあたし。
「どうって・・・普通でしたけど」
「じゃあさ、どう思ってるの?
日和ちゃんのこと」
単刀直入に聞いた、千夏さん。
「ひよ?早く行こう?」
ハルナの声がかすかに遠くなる。
「いや・・・”ただの友達”です」
「そっか~!!」
・・・ただの、友達?
あたしはしばらくそこに、立ち尽くしていた。