恋日和~記憶を越えて~
目が覚めた。
「日和!!」
みんながあたしの名前を呼ぶ。
「・・・?なんでここにいるの?あたし」
病室が重い空気になる。
「日和ちゃん?先生のこと分かる?」
若い女の人が言う。
「さぁ・・・?誰、ですか?」
お医者さんみたいな人が言う。
「日和ちゃんは、
一時的な記憶を失ないました」
記憶?
そいえば全然ないかも。
「が、学校の人には、先生が言っときます・・・
で・・・では、お大事に」
若い女の、”奈津子さん”ってゆう人が
病室を出ていった。
「あたし、何か大事なことを
忘れてる気がする・・・」
もう、遅かったみたい。