恋日和~記憶を越えて~
野球日和
あれから季節が巡り、5月になった。
あたしはクラスメートの名前もだいたい覚えて、
だいぶ過ごしやすくなった。
あと、キリが言ってたんだけど
”千夏さん”ってゆう人が、あたしに
手紙を書いてきて宣戦布告してきたんだけど、
それをキリが破いちゃったんだって。
その話には、びっくりした。
あまりにも、キリの行動が面白すぎて。
「野球日和だねー・・・」
いつもと同じ、帰り道。
記憶を失なってからも、あたしは野球が大好きだった。
そして、フルートも。
「また、大会で応援頼むよ?」
湧がはにかむ。
「今日、家寄ってく?」
湧のお家!?
行きたい。
「もちろんっ」