妄想少女と標的君【完】




つぼってる場合じゃないのにぃ!!!




「とっ…にかくっ…くくくっ…上田くくくくっ……上田君を探して聞いてくる!!」



笑いを必死にこらえて真優ちゃんにそう伝え、急いで通学用のバックを持って教室を飛び出した。



渡り廊下にはいない。



部活は今日はどこもお休み。



図書室にいない。



駐輪場を見たけどチャリはまだある。



もちろん靴箱にも靴がある。



とにかく校内をざっと2周したけどいない。



残るは…屋上。



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