妄想少女と標的君【完】




どうする…?



遊びを断られるのは明らか。



上田君の好きな人に負けるのも明らか。



でも…



何もしないで負けるより、何かして負けた方が絶対いいと思う。



よしっ!



あの子が開け放ったドアから、屋上に足を踏み入れる。



上田君は柵に寄っかかって校庭を眺めてる。



今彼に近づいちゃいけない気がした。



踏み入れたその場で



「上田君っ」



声をかけた。



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