妄想少女と標的君【完】
さっとこっちを見て、私を確認したらしい上田君は
「なに?水原」
とにこっと笑ってくれた。
つられて笑えたら良かったんだけど、緊張してて顔がこわばって笑えない…
「あのさっ…今週の日曜日、空いてる?」
「暇といえば暇だけど…なんで?」
今度は首を傾げながらちょっと真顔気味に聞いてきた。
「遊べないかなぁと思って。」
さりげなく目をそらして答える。
「…………………」
無言!!!
まさかの目が笑ってない状態で硬直!!!
口が笑ってるのに…!!!
怖い!
どうすればいぃの!!??