妄想少女と標的君【完】




ギー…



中に入ってみると、ほこりと本独特の匂いがした。



見たこともない、漢文で書かれたものや、読めないくらい虫に食われてしまっているものがあった。



きっと



昔はよく使われてたんだろう…


でも



使う人がどんどん減って、私みたいにあっけなく終わってしまったんだろう…



止まったはずの涙が



また溢れた



< 81 / 124 >

この作品をシェア

pagetop