妄想少女と標的君【完】





キーンコーン…



今日の全部の授業が終わった。


すぐにメールを打つ。



『話したいことがあるから屋上に来て』



送信…と。



はっ!



しまった!間違えて改定前の送っちゃった…!!!



仕方ない!



そして屋上に行く。



上田君はすでにそこにいた…



夏に近づく5月の風に当たりながら2人は向き合った。



「話したいことって…なに?」



上田君は困ったような顔をしてる。



なんかやけに緊張する…



告白じゃないのにっ



「うん…あの…昨日、彼女いるって言ってたけど、ホントなの?」



ドクン…ドクン…



「ホントだよ?」



「でも、上田君に彼女いるって聞いたことないって言われたの…上田君は誰にも言ってないの?それとも…嘘なの?」



上田君は、今度こそ本当に困った顔をした。



「…………」



また沈黙…!!!



キツい!



でも我慢だっ!!!



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