妄想少女と標的君【完】

｢水原だからだろ？って言った…よね？｣



それって…？



まっさかぁ………………………


｢………………告白…………｣



ぼそっと



上田君が言った…



｢えっ？でも…遊ぶのは無理って…彼女いるからって…｣



言ってた…



断られた…



｢それは…あまりしゃべってないのに、いきなり遊ぶってどうなのかなっ…て……結局水原も、俺の顔しか見てないのかなって……｣



真面目だった…！



｢正直、私もみんなと同じように、上田君の顔ばかり見てた！かっこいいなって！｣



｢マジかよっ！｣



｢でも、顔だけ良くたって中身が良くないんじゃヤだから、遊んでみて、中身を見てみようと思ったの。ホントだよっ！？｣


上田君が納得した顔してる。



｢俺は、水原が彼女の有無についてちゃんと真っ正面から聞いてきた地点で、コイツなら大丈夫って思ったよ。｣



柔らかな笑顔で私に打ち明けてくれる。