いつも隣の幼馴染み。-完-【あとがき重要】
返事なんてできなくて、ただ、視線を天と合わせる。
すると、玄関だってことを知ってか知らずか、天はいつもみたいにあたしの前にしゃがみこんだ。
優しく握られた手から、天の温度が伝わってくる。
「メグ…昨日はごめんな?」
悪いのはあたしなのに。
あたしの八つ当たりだったのに、天は謝ってくれた。
…やっぱり、天は天だね。
「あたし、こそ。…ほんとにごめ…な、さ…」
大好きな天の温もりに触れて、あたしは、思わず涙を流してしまった。