魔物☆に恋して~透明な誓い~
透明な敵

羽化する時

薄明かりの漏れる闇の中。

突然、体に激痛が走った。

痛みのせいで、

吸い込んだ息が吐けなくなった。

神経を貫くように、鋭い痛みは駆け抜けて、

体がのけぞる。

背中がめりめりと音を立てる。

汗が体中から噴出して。

細く吐こうとする息が、痛みをあおって。



「ぎゃあああああ」



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