魔物☆に恋して~透明な誓い~
そういうことを、彼には全く期待してなかったな。

と、いうことに、自分の反応で気がついた。

「そこに小屋があるんだよ。

こういうところに住んでるってことは、きっと魔女かなんかだと思うから。

ちょっと、サラのこと頼んできてあげるよ」

言って、さっさと歩き出す。

本当だ。

あたしの背を向けている方に、大きな木の小屋があった。

イニシエはそこに、躊躇なく入っていって、すぐに出てきた。

「いいって。おいでよ」

早っ。

一体どんな交渉したんだ?

それと、

おいで、ったって、歩けないかも。
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