魔物☆に恋して~透明な誓い~
あたしは、ため息をついた。

それすら痛くて、後悔する。

「どうぞ。入って休んで」

声の方を見る。

ここの住人。

人間の女の人くらいの体つき。

でも、男性に見える。

目が大きくて、可愛い顔立ち。

あたしのように羽根を生やしてなければ、人間そのもの。

「ああ、怪我してるんだ。さっきのヤツ、そんな説明もしなかった。

あのバカさ加減はキューピッドか?」

「・・・正解です」

彼は、ニッコリ笑う。
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