魔物☆に恋して~透明な誓い~
水の泡立つ音がした。

小屋の中を見回す。

部屋のスミに、蓋をした樽がある。

そこ、かな。

あたしはそっと立ち上がって、樽に近づいた。

ぶくぶく。

また、音をたてる。

蓋を、そっとずらしてみた。

と、

まぶしい水面が、樽の真ん中へんに現われた。

「水?」

覗き込む。

と、こちらを見ているマヤが見えた。
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