魔物☆に恋して~透明な誓い~
湖に呼ばれて
パチッと目を覚ませた。
気を失う前の、焦りにせかされて、身を跳ね起きさせる。
「痛っ」
半身を起こしたまま、自分の両腕で自分を抱え込むように、くの字になる。
「大丈夫?まだ、寝てなきゃ」
あ。
この声。
あたしは、引きずられるように、そっちを見た。
マヤだ。
見つけた、マヤ。
嬉しさと、安心感で、涙が出そうになる。
「でも良かった。君、湖に落ちたんだよ。覚えてる?」
あたしは首を横に振る。