魔物☆に恋して~透明な誓い~
誰?

って言った。

はっきり、あたしのことを知らないって、言ったわけだよな。

何で?

はっ。

もしかして、とんでもなく、あたしの姿が変わってるんだったりして。

ルイカに飲まされた薬の副作用とかで。

あたしはきょろきょろして、あたしの寝ているベットの近くに、見つけた。

姿見の鏡。

あたしは、それを覗き込んでみた。

「言いたくなければ、訳はいいけど、せめて名前を」

「・・・ジル・・・」

あたしの唇はつぶやいていた。

鏡の中に、ジルがいたから。
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