魔物☆に恋して~透明な誓い~
シルバーの髪。

紫の瞳。

でも、耳元にくるくる巻いた角、なんてない。

輪っかのピアスがゆれてるだけ。

あ、違う。

これ、あたしだ。

これは、半分魔界な世界にいるときの、あたしの姿。

あたしはマヤを見た。

マヤはあたしを見つめている。

何だか、いつもと違う雰囲気。

「ジル・・・か」

噛みしめるように、つぶやいて、

あたしの心臓はそれに共鳴したみたいに、ザクッと痛んだ。

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