魔物☆に恋して~透明な誓い~
「あのさ、マヤ、マヤはあたしのこと、知らないの?」

「え?」

意味が分からないみたい。

「あたしは、その、ルイカに助けられて、初めてここに来たの?」

「そうだよ」

あたしの記憶が混乱してると思ったのか、マヤは優しく答えてくれる。

・・・どうも、本当に知らないらしい。

どうして?

この、マヤがおかしいの?

もしかして、あたしの存在の方がおかしいの?

この、マヤのいる世界ごとおかしいとか?

「あ・・・」

あたしは、周りを見回した。
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