魔物☆に恋して~透明な誓い~
それで、何かが違って見える訳ではないけれど、

分かった気がした。

もしかすると、

ここは、あたしがマヤに出会うより前の『過去』なんでは。

「どうかした?」

「あ、うーうん。何でもない」

「そう?」

ああ、マヤのこっちを見てる眼が、切ない。

何で、そんな目で見るんだ。

ふっと、思い出した。

そういえば、ジルはここに瀕死の状態で来たんじゃなかったっけ。
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