魔物☆に恋して～透明な誓い～

『独りで出来るから』って言葉が、どうしても、言えない。

「マヤって、何をしても、手際が良くて、無駄がないね」

「そう？そうでもないと思うけど。でも、薬を調合するのが仕事だからね、

こういうキッチン的な仕事は慣れてるかも」

「そういえば、料理するのも、薬の調合も似てるかも」

「そうだね。でも、料理の方がずっとアバウトだけどね。

慣れるまでは計量スプーン命。だけど、目分量でやっちゃえるようになる」

「うわ･･･遠いなあ。出来るのかな、あたしに」

「出来なくてもいいよ。女のヒトは味覚が日によって若干変わるらしいから、
毎日計量スプーンで、いいんじゃない？」