魔物☆に恋して~透明な誓い~
ローテーブルの向こう側。

ローソファに背中を伸ばして座っているマヤ。

長い指でからめとったティーカップ。

白い湯気。

マヤがそこにいてくれるだけで、

何でこんなに幸せな気分になれちゃうんだろう。

しかも、いつもの、邪魔な二人もいない。

対比がなくても、充分に、マヤは「いい」っ。

顔がニヤけてくる。

「ねえ、サラ」

あたしはドキッとする。

マヤがこっちを見てる。
< 29 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop