魔物☆に恋して~透明な誓い~
あたしに目を上げて、マヤが言う。

「へ?」

「いや、あんまり見てるから。この紅茶に何か入れたのかなって」

「いやいや、入れてない入れてない」

「このあいだ、惚れ薬をあげたような」

「もらってないもらってない」

「じゃあ、毒でも」

「盛らない盛らない。滅相もない。マヤは生きてそこにいてくれるほうがいい。

誰かに取られちゃっても、どこかで生きてて欲しい」

・・・って、

わ~っ。

何言ってんだか、あたし。
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