魔物☆に恋して~透明な誓い~
「マヤがそうやってそこに居てくれたら、あたしは嬉しい」

マヤが、ちょっと困った顔で、笑う。

この『困った』はきっと、どう反応していいかわからない、っていう、困惑。

「オレ、半分人間じゃないんだけど」

「知ってる」

「・・・よな」

「うん」

マヤは、やっぱりちょっと困って、それから、困るのをやめた。

あたしに、ニッコリ笑いかける。

それからカップを持ち直す。
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