魔物☆に恋して~透明な誓い~
「マヤ?」

あたしは、手を伸ばして、マヤの手に触れた。

大丈夫。

そこにいる。

なのに、消えないこの不安。

「どうしたの?」

「何か、わからないけど。マヤずっと、ここに居てくれる?」

必死なあたし。

どうしたんだろう。

自分でもわからない。

確かに、マヤがここに居るのは、マヤの魂が、誰かに狙われてるかもしれないから。

だから、人間界に身を潜めているんだ。

ここに居れば、安全だと、ルイカが判断、して。

マヤは首をかしげてあたしを見る。
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