魔物☆に恋して~透明な誓い~
オージはその後で、ゆっくりとこちらへ向く。

優雅な動き。

目が合う。

「サラ」

つぶやいた瞬間、何かが、オージめがけて飛んでいった。

オージは、サッと自分の額の前に手をかざす。

「オレの同居人だ」

オージが言う。

・・・誤解を招くような言い方はやめようね。

あたしは苦笑いを浮かべる。

敵意がむき出しになった女の子達に、

「ルームシェアっていうの?広めの部屋を何人かで借りて住んでるんだよ」

フォローしておく。
オージは女の子たちの輪から抜け出て、あたしの方へ来る。
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