魔物☆に恋して~透明な誓い~
あたしは、地面に降りる。

「どうかしたか?」

「うん」

じわっと、涙がわいてくる。

でも、ぐってこらえる。

「マヤが、いなくなった」

「いなくなったって・・・?」

「あたしの目の前で、何かに、さらわれたんだ」

オージはあたしをじっと見て、それから、自分の手の中を見た。

「コレは、関係なさそうだけど・・・」

見ると、小さな矢がある。

オージはあたしを、というか、あたしの周り数十センチのあたりに視線を這わせると、
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