魔物☆に恋して~透明な誓い~
「だったら、ぼろぼろ大粒の涙を流して泣きながら『オージ、助けて』」

と、オージは目をキラキラさせて、両手を顔の前で組み合わせている。

「・・・とか、出来ないかな。そうしたら、オレは、最速で、物事を運んでいた」

「え、頼み方がいけないの」

「そう。可愛く。大げさに、頼んでくれなきゃあ」

「・・・面倒くさっ」

「そんなこというかな。男にモノを頼むときは、その手に限るぞ」

「出来ません。そんな風に頼んでまでして欲しいことなんか、何にもない。

自分でやるわ・・・あ、でも、今は助けて。

あたしじゃなんにも分からない。

ルイカもどこにいるのかわからないんだ。

だから、お願い」
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