魔物☆に恋して~透明な誓い~

ルイカ



「どうやって探そう、ルイカ」

屋敷の扉の前で、つぶやいた。

「探すのはむつかしいけど、呼び戻すことは出来るよ」

「えっ?」

思わず振り返って、オージを見る。

オージは構わずに、扉を開けた。

「お帰り」

玄関の向こうには、ゆったりとした、スペースがあって、そのソファの一つにル
イカが優雅に座っていた。

「サラ、いたのか。オージと一緒だったのか。で、マヤは?」

あたしは、ちょっと黙った。

いなくなったショックが、瞬間的によみがえってしまった。
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