魔物☆に恋して~透明な誓い~
「たとえ、マヤが帰ったら、オレなんかもうサラに相手にされないことは分かっててもね」

スーってあたしに近づいて、至近距離であたしの目を覗き込み、優しく、頬をなでる。

・・・蹴っていいかな。

今、ぞわっとしたぞ。

ビジュアル的には、悪いわけないんだけど。

ルイカだって思うと、つい、体が拒否する。

拒否、っていうか、何かたくらんでそうで怖いって言うか。

「一つだけ約束して。オレは、サラを危ない目にあわせたくない。サラは、安全なここにいてほしい。そうじゃないと・・・」

オージがツカツカとそばに来て、ルイカの額に手をかざす。
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