魔物☆に恋して~透明な誓い~
「え?」

「マヤに飲ませたのと同じもの。

時間が経ってるから、その分、マヤの痕跡は淡くなってる。

薬ができるころにはさらに淡くなる。

だから、追いかけていったサラが新たに作る跡を追う方がいい」

「わかった」

あたしはそれを飲んだ。

不思議な味。

薬品臭いというか、そんな味がこってりするのに、その味の記憶が全く残らない。

それから、もう一つもあおる。

「気を、つけて」

ルイカが言って、

飲み干したあたしは、急速に、思考が閉じられた。


『ああっ!!あいつ!!』


オージが叫んだのを、聞きながら。

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