魔物☆に恋して~透明な誓い~
「とにかく、マヤを探そうね」

包帯をきつく巻き終わって、

イニシエは、あたしに擦り寄る。

やっと半身を起こしたあたしの隣にべったりとくっついて。

あたしの頬を指先でなぞりながら。

・・・こんなにまで美形じゃなかったら、殴り飛ばしてるところだな。

「・・・あのね、やめてくれるかな」

怒りを込めて拒否する。

「マヤを、探すんだ」

一気に立ち上がって、くらくらする。

下を見ると、自分の血で、綿が真っ赤に染まっていた。

不覚にもイニシエに抱きかかえられる。
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