魔物☆に恋して~透明な誓い~
がぶっといきたいところだけど、何となく、恐る恐る、食べる。

粒を一粒。

「・・・そうそう、いい子。一杯食べると、血が体から溢れちゃうから、

気をつけなきゃいけないんだ」

・・・そういうことは、先に言え。

とりあえず、一粒を噛みしめる。

すっぱい。

直後に体に血が充分に行き渡るのを感じた。

・・・よかった、これ以上食べなくて。

あたしは、残りをイニシエに渡した。

「マヤ、探す。ここにいるんでしょう?」

綿を、飛び降りる。


「あ、ボクも行く」
あたしは、みっしり生えた草のせいで、ふわりとした、地面を踏みしめて、

振り返った。

「・・・何でついてくるの?」

「あ、それ?気にしないで」

気になるわっ!!
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