溺愛兄に囲まれて。 Side story



そう言うと、蓮兄は「しょうがねえな」と言って私が持っていた本を全部持った。


「全部買ってきてやるよ」


その中には、蓮兄の小説も入っている。


私はレジに向かう蓮兄の背中を見ながら思った。


―だって、読みたかったんだもん。



< 19 / 131 >

この作品をシェア

pagetop