無糖男子のティーパーティー
「っ!!すっぱい!?なんで?!」
女の子は信じられないっという顔をする
「その林檎は"紅玉"って種類の林檎でね、食べるには少し酸っぱいんだよ」
「え、じゃぁ…降りれなくなるほど苦労して採ったのに、意味ないじゃん!」
降りれなくなってたんだ…
だから、窓を叩いて助けを求めたのか
「うぅ…怖い思いして頑張ったのに…」
怖い思いしてまで食べたかったのか?
この子、やっぱり馬鹿だ
そんな分析をしてると、女の子が一点を見つめていた
「?」
気になり、視線を辿ると…
そこには家庭科クッキーがあった
あ、そーいえばクッキー出しっぱなしだった
「クッキー…」
「………よだれ出てるよ?」
クッキーにロックオンしたその子の口から透明の液体が出ていた
指摘すると慌てて拭ったが…
視線はクッキーに注がれたままだった