無糖男子のティーパーティー

「リス…感想は?」


最後の一口を飲み込んだのを確認して聞いてみる


「美味しい!もっと欲しい!」


キラッキラの笑顔が向けられる
その笑顔と素直さに、気付いたら残りのクッキーを差し出していた


「…あげる」

「本当に!?あ、でも…コレ貴方のおやつでしょ?」


そのつもりだったんだけど…
なんだろう、リスの美味しそうな笑顔を見たら満足してしまった


「じゃ、コレを貰う」


申し訳なさそうなリスの傍らに落ちている林檎を拾う


「え?だって、ソレ…すっぱいよ?」

「うん、でも…俺ならコレを甘く出来るんだよ」

「?」


疑問符をいっぱい浮かべるリス
ソレを無視して立ち上がる


「さて、帰ろうかな。ココ、閉めるから出るよ?リスも何時までも裸足じゃ嫌でしょ?」

「あ、うん、出る」


二人で部屋を出て施錠


「じゃぁね、リス」

「あ、うん。クッキーありがとう」


そして、もう関わることなんて無いだろう彼女と別れた




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