無糖男子のティーパーティー
side:李朱
side:李朱
外履きを片手に廊下を歩く
「それにしても…美味しかったな」
先程の貰ったクッキーを思い出して、口の中に甘さが蘇る
あれ、家庭科で作ったクッキーかな?
それにしては、美味しかったような…
焼き加減とか絶妙だった
それに、バニラの香りがほのかに香った
あれはきっとバニラエッセンスが入ってた
「あー!!リスっ!!見つけた!!」
「あ、風華」
廊下の端から走って来たのは
従姉妹の栗林 風華(クリバヤシ フウカ)だった
ってゆうか、廊下は走っちゃダメなんだよ?
「どこ行ってたのよ?!ってゆうか、なんで裸足なの?!って、あー!!あんた、ソレ!!」
質問が多すぎるよ
ってゆうか、何に驚いてるの?
「リスの馬鹿!あれほど、家庭科のクッキーは受け取るなって言ったのに…」
「あ……そうだった」
今日は、色んな人からクッキーを渡されるかもしれないけど絶対受け取るなって言われてたんだっけ…
だって、美味しそうだったんだもん
実際美味しかったし…
お菓子好きの私には我慢なんて無理だった