無糖男子のティーパーティー
うつ向きながら待っていると、扉が開いた音がした
はっとして顔を上げると
そこには…
「…………進くんか」
準備室の扉を開けたのは進くんだった
楓くんだと思ったのに…
「…そんなに、アイツがいいわけ?」
「え?」
進くんが不機嫌な顔をして近付いてくる
「アイツなんてやめろよ。俺の方が李朱に相応しいんだよ。李朱の夢を叶えてやれるのは俺だけだ!」
ガシッと肩を掴まれる
加減がされてないから…痛い
でも、進くんはお構い無しに続ける
「お前は…俺のもんだ!」
「進く…っン?!」
進くんが叫んだと思ったら…
私の唇は進くんに奪われてしまった
大切な…
ファーストキスを奪われてしまった