無糖男子のティーパーティー

「見るつもりはなかったんだけど、扉開いてたし」


さっきから、一度も目を合わせてくれない楓くん

でも、次の瞬間…

怒ったような
悲しいような目が
私を見つめる


「もう一度言うね。…もう、ココへは来ないで」

「っ?!!」


明らかな拒絶

見られたショックと
拒絶のショックに言葉が出ない

なんて言ったらいいの?
どーしたら…

そのうちに、楓くんは私の横を通り過ぎて行った


「楓くん…!」


名前を呼んでも楓くんは少しも振り向かなかった

ポツンと準備室前に残された私

気付けば頬を流れる涙
私はしばらくその場で泣き続けた



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