無糖男子のティーパーティー

「残念だけど、俺、まだ結婚できる年齢じゃないんだよね」

「…あ、そうだった」


え?
まじでいきなり"お嫁さん"になるつもりだったの?

一応、ステップを踏んでいこうよ
俺もリスもまだ学生なんだしさ


「だから、とりあえず…"お嫁さん"になる前に俺の"彼女"になりませんか?」

「!!」


"お嫁さん"も楽しみだけど…
"恋人"も楽しもうよ


「か、彼女!?」

「そ、彼女」


そう言うと、リスが笑顔になった
本当に嬉しそうに笑うから…照れる


「楓くんの彼女になりたい!」

「ん、俺もリスの彼氏になりたい」


リスの気持ちに俺が応えると、リスが再びギュッと抱き付いてくる

そして…


「楓くん、大好きっ!」


最高の言葉を俺にくれた


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