無糖男子のティーパーティー

「痛った…」

「ごめんなさい。大丈夫?」


痛みに耐えていると、俺の上に着地したその子が聞いてきた


「"大丈夫?"って聞く前に…降りてくれる?」

「あ…ごめんなさい」


俺が言うと女の子はスッと退いた


「あのね…いきなり危ないでしょ?」

「だから、"キャッチしてね"って言ったよ?」


あ、まさか…さっきの

『ふぁっふぃふぃふぇふぇ』

って、ヤツ?


「…林檎を喰わえながら言われても通じないよ」

「あ、そっか。気付かなかった」


…この子
絶対頭弱い子だろ




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