無糖男子のティーパーティー

「んふぅ…楓くんにくっついてるの好きー」


俺に抱き付いてご満悦のリス
すごく、すっごく可愛いけど…

俺、色々しんどい…

しばらく避けてた反動というか…

鼻をくすぐるシャンプーの匂いとか…
腹部に感じる柔らかな感触とか…

なんか、色々ヤバイです


「リス…」

「あぁぁぁあ!!」


"そろそろ離れて"っと言おうとしたら、リスが大声を上げて俺から離れた

そして、ポケットから小さな箱を取り出した


「はい、楓くん」

「ん?」


リスがその小さな箱を俺に差し出した


「…チョコレート」

「あ、あぁ」


バレンタインのチョコ

あんなに避けまくってたのに…
準備してくれたんだ



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