飛行機雲
ハァ…。
もう、佐久間くん来てから私の生活最悪なことばっかり…。
「もう!佐久間くん何であんなにアッサリ廊下に出ようとしたん!?」
「なんとなくぅ☆」
「『なんとなくぅ☆』じゃないしっ!佐久間くんのせいで、先生に怒られたやん!もう、最悪!!!」
「あはは、ゴメンね☆」
「しかも、何でいつもそんなヘラヘラしてんの?!なんか、ムカつくねんけど!」
「あ、あはは・・・(苦笑)
そうかなぁ・・・。」
・・・・ん?
なんか、今の反応いつもの佐久間くんとちがう気がする・・・。
もしかして・・・・過去に何かあったとか・・・・?
「・・・ねぇねぇ、もしかしてなんだけど佐久間くんって、過去に何かあった?・・・」
「!!!」
「やっぱり、なにかあったんだ・・・。
話したくなかったら話さなくてもいいんだけど、私に佐久間君の過去教えてくれへんかな?」
やっぱり、嫌だよね・・・。
出会って間もないのに・・・しかも私酷いこと佐久間君に言ってたし・・・話してくれるわけないよね・・・。
「や、やっぱりい「話すよ。」
「え?!
ほ、ホント?!・・・けど、無理してしゃべってくれなくても・・・「いや、俺がかなみっちに話したいんだ・・・。
ちょっと、話長くなるけど、大丈夫?」
「う、うん。」
「じゃあ、話すね・・・。
昔、俺のせいで親友が死んだんだ・・・。」
「!!な、何で?!」
「きっかけは、俺だったんだ・・・。
まだ、あの時の俺は小学校5年生だった。
俺は昔すごく地味で情けない男だったんだ。
そのせいで、クラスのいじめっ子に酷いいじめを受けてたんだ・・・。
それを見てた、ある男の子がそのいじめっ子に『やめろ!』って言ってくれたんだ・・・。
そのある男の子は、昔俺の親友だった男の子。
俺は、そういうことを言ってくれる人が初めてで嬉しかったんだ・・・。
そして、俺はその男の子と親友になった。
その日から俺のいじめはなくなった。
それで俺も安心してたんだけど、
ある日、中間休みに親友から『これからは、俺の代わりにずっとい笑顔でいてくれ。』って言われたんだ。
俺は、その時言ってる意味が分からなかった。
親友は、『トイレに行ってくる!』と言ってどこかに行ってしまったんだ。
それから親友がいくらたっても教室に帰ってこなかったんだ。
先生が心配になって学校中を探したんだ。
すると・・・俺の親友が・・・
屋上から飛び降りて死んでたんだ・・・。」