飛行機雲

「!!!
な、なんで、屋上から飛び降りたりしたの・・・?!」

「俺も最初は知らなかったんだ。
親友が死んでから知ったんだ
親友が俺の代わりにいじめられてたことを・・・。

・・・それで、あいつは死んだんだ・・・。

な、なんか小学生がすることじゃないよね・・・・(苦笑)

急にこんな話してごめんね・・・!
怖いよね!・・・」

「何が怖いのよ!!!何も怖い話じゃないじゃない!
佐久間君!「は、はい!」
【ギュ!】

私は、無意識に佐久間君を抱きしめてた。

「ずっと、一人でこんなつらい過去を抱えてたんだね・・・。
・・・これからは、一人で抱えずに私になんでも話してね・・・。」

「う・・・うああ・・・うあああ!…」


佐久間くんはすごいよ・・・。
一人でこんなつらい過去を抱えてたなんて・・・。
私だったら、絶対できないな・・・。

これからは、佐久間くんの第2の親友としてこれからの佐久間君を応援していこう・・・。


-----1分後-----

《うわあん・・・うわああん!・・・・》

「こら!廊下では静かに【ガララ!】し・・ろ・・・
ど、どうしたんだ・・・お前ら・・・。」


-----教室に入って泣きあんだ二人-----

「お前ら、さっきまでケンカして廊下に追い出されたのに何故さっきはハグして大泣きしてたんだ・・・?」

「・・・ちょ、ちょっと色々ありまして…。」

「あ・・・そ、そうか・・・・。
まぁ、詳しいことは聞かないでおくが、これからは廊下で大泣きしないように。」

《はい・・・わかりました・・・。》

私たちは顔を合してぐちゃぐちゃの顔で【ニコッ】と、笑いあった。




この日から私たちは親友になった。

佐久間くんと話し合って、佐久間くんの過去はみんなには秘密ということになった。

私は生涯、佐久間くんの過去の話を誰にもしゃべらないだろう。



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