さくら**アナザーストーリー**地味子3
「松平のものにしようとか、そんなこと全く考えてない
見くびるのもいい加減にしてほいい!
大体、こんなことになったのだって、おじさんが
丸投げしたからなのに!
それを、さも松平の乗っ取りみたいに言われるなんて
馬鹿にしすぎだ!!」
蓮が怒り出した
無理もない・・・・これでは、松平の企てみたいに聞こえる
「蓮、ごめんなさい」
肩に手を掛け、蓮の方に向かされる
「・・・さくは、何も悪くない!だいたい、同じ子供なのに
一条じゃないだけで、認めないなんて理不尽だ!
さく、もー、辞めてくれ!さくには、世間から認められた
大好きな仕事がある!それを辞めてまで・・・・
認めもしない人のところで、無理をすることはない!
それでなくても、梨園の付き合い、後援会の挨拶
さくが、やってる仕事量は、半端ないんだ!
俺は・・・お前の、体が一番心配なんだ!」
私の目を見て真剣に訴える蓮
そうか、両親に認められてないんだね私が
「・・・・クソッ、さく泣かないで・・・」
蓮が優しく抱きしめてくれる
あー泣いてるんだ
何が悲しいのか・・・わからない
でも、蓮が松平が私を認めてくれる
松平に帰ろう・・・私の家族の場所
「・・・蓮、ありがとう。一条に認められなくても
松平で私は家族に認められてる・・・今が幸せだから」