さくら**アナザーストーリー**地味子3
あれから、6日
蓮が、動いているのはわかる
でも、話してはくれない
一条は気になるけど
初めて出来た家族を、私は失いたくない
どーしたらいいのか、わからない
そして、ここに来てしまった
コンコン
どーぞー
「・・・・・・」
何も喋らないので不審に思ったのか、書類から目を離す
「・・・桜かーどうした?受付は?」
「・・・通らず直接来た・・秘書の人が覚えてくれたから
・・・・ここに通してくれた・・・」
「・・・そっかーまー座れば・・」
私は頷きソファーに
「でっ。一条のこと?」
「どーなってるの?」
「蓮からは?」
「聞いてない」
「・・・・・結構まずいことになりかけてる」
「まだ、なってはいないの?」
「・・・微妙」
「私は何をしたらいいのか・・・わからない」
「見てたらいいよ」
「見てるだけ?」
「あーそれと、3日前桜みたいにふらりと来た客がいてなぁ
決めたって宣言して帰った。だから、お前は皆を信じて
見てたらいいよ」
全く理解できないが、信じてみよう
「わかった。ここに来たことは内緒にして」
「あーもちろん」
「ありがとう 靖典」