さくら**アナザーストーリー**地味子3
「いや。澄江さん。俺が悪いんだ。そもそも、こいつは
あとから聞いた。そうしたのは、俺だ。俺の甘さが
さくちゃんを傷つけた。俺も同罪だ・・・済まなかった」
すけさんが、頭を下げる
「それで、さゆりが継いであとは、以前のままとは
いかないよね」
蓮の言葉が、冷たく刺さる
「あーあのふたりは、二度と一条の敷居はまたがせない
本人たちにも、松平に謝って許してもらえるまで
敷居はまたがせないと言ってある。」
えっ
「じゃーどこに住むんだい?」
おじいちゃんが、聞く
「さぁー自分たちで家を立てろって、放り出した
それに、もーここに戻っても、あいつらに居場所はない
これだけ、子供達から見放されたんだからなぁ
なーしょうちゃん。俺は、子供の育て方を間違った
でも、孫たちは全員桜の見方になり、親を放り出した
そんな、孫たちを信じてもらえないだろうか?
あいつらは、桜を守ることに必死だ
桜が兄弟の中心だ。あんな親でも、一人も間違わないのは
桜が、促し正してくれたおかげだ
あいつらから、兄弟を奪わないで欲しい」