自己中心的女教師
第一章 性格最悪で何が悪い?!



―今日は紫堂高等学院の入学式。



「みなさんお疲れ様でした。先程自己紹介いたしましたが、覚えていないと思うのでもう一度自己紹介させていただきます」


長い台詞を途中で咬むことなく言い終えると、黒板に自分の名前を書く。

「望月麗紗-モチヅキレイサ-と言います。みなさん今日から一年間よろしくお願いします。

では誰か私に質問がある方は挙手をどうぞ」


「はいっ!先生って彼氏いるの?」

一人の男子生徒がそう言うと、どっとクラス中が笑いに包まれた。




< 1 / 118 >

この作品をシェア

pagetop